「N」

記事数:(4)

医療

食後の略語ndEについて

食べものと飲み薬の間には深い繋がりがあり、薬の効き目や副作用に大きな影響を与えることがあります。飲み薬を飲むタイミングは、「食事の前」「食事の後」「食間」など細かく指示されることがよくあります。これは、薬が体内に吸収される様子や効果を最大限に発揮させるため、あるいは副作用をなるべく少なくするために大切な要素です。 例えば、胃の中に食べものがない状態の方が薬の吸収が良い飲み薬は、食前に飲むよう指示されます。逆に、胃への負担を和らげるため、あるいは食べものと一緒に吸収されることで効果を発揮する飲み薬は、食後に飲むよう指示されます。また、「食間」とは、食事と食事の間、だいたい食後2時間後頃を指します。これは、食べものの影響を受けずに薬の効果を安定させるためです。 食事の内容によっては、薬の効果が弱まったり、反対に強くなりすぎたりすることもあります。例えば、グレープフルーツは、特定の飲み薬の分解を邪魔するため、薬の効果が強く出てしまうことがあります。また、牛乳やヨーグルトなどの乳製品は、一部の抗生物質の吸収を妨げるため、一緒に飲むのは避けるべきです。他にも、納豆やクロレラなどの健康食品も、特定の飲み薬と相互作用を起こす可能性があります。 そのため、お医者さんや薬剤師さんから指示された飲み方をきちんと守ることがとても大切です。自己判断で飲み方を変えてしまうと、思うような効果が得られないばかりか、思わぬ副作用が出てしまうかもしれません。飲み薬を飲む際には、食事との関係についても注意深く確認し、わからないことや疑問に思うことがあれば、必ず専門家に相談するようにしましょう。自分の体を守るためにも、正しい知識を持って飲み薬と付き合っていくことが大切です。
その他

言葉を超えて:介護における非言語コミュニケーション

非言語による意思のやり取り、つまり言葉を使わないコミュニケーションは、介護の現場でとても大切な役割を担っています。言葉を発することが難しい方、例えば、病気や障害によって話すことができない方、あるいは認知症によって言葉がうまく出てこない方にとって、非言語による意思のやり取りは唯一のコミュニケーションの手段となることもあります。また、言葉による意思疎通が難しい状況、例えば、強い痛みや不安でうまく言葉にできない時にも、非言語による意思のやり取りは大きな意味を持ちます。 表情やしぐさ、視線、体の動き、触れ合い方、声の調子など、言葉以外のあらゆる要素がコミュニケーションとなり、相手の気持ちや欲求を読み解く手がかりとなります。例えば、少ししか目を開けていない、視線を合わせないといった様子からは、相手が疲れていることや気分がすぐれないことが推測できます。また、軽く手を握り返してくれたり、笑顔を見せてくれたりした時は、安心感や喜びを感じていると理解できます。このように、言葉以外の様々なサインに注意深く気を配ることで、相手の真の気持ちを理解することに繋がります。 介護の質を高めるためには、言葉だけでなく、これらの言葉以外のサインに注意深く耳を傾けることが欠かせません。言葉を発しないからといって、コミュニケーションが成立していないわけではありません。むしろ、言葉を発することができない状況だからこそ、非言語による意思のやり取りを通じて相手の真のニーズを理解しようと努めることが重要です。相手が何を伝えようとしているのか、何を求めているのか、言葉以外のサインから丁寧に読み解き、適切な対応をすることで、信頼関係を築き、より質の高い介護を提供することができます。表情やしぐさ、視線、体の動き、触れ合い方、声の調子など、あらゆる感覚を研ぎ澄まし、相手の気持ちに寄り添うことが大切です。
その他

地域を支えるNPOの役割

「特定非営利活動法人」を略してNPOと呼びます。NPOは、利益を求めることを目的とせず、社会全体に役立つ活動を行う民間の団体です。この団体は、様々な分野で活躍しています。例えば、福祉の充実や周りの自然を守る活動、国境を越えた助け合いの活動など、その活動内容は多岐にわたります。 NPOは、法人格という団体としての権利と責任を持つことができるので、責任ある活動を行うことができます。また、NPOへの寄付金は税金が控除されるなど、税制面での優遇措置も設けられています。これらの仕組みのおかげで、NPOは安定した活動を続けることができます。NPOは、社会が抱える様々な問題の解決に貢献し、人々の暮らしをより良くするために活動しています。行政だけでは対応が難しい、きめ細やかな要望にも応えることができる柔軟さもNPOの強みです。 NPOは、地域の人々と行政をつなぐ役割も担っており、地域社会を支える存在として、その重要性はますます高まっています。近年、地域で高齢者を支える仕組みである地域包括ケアシステムの中で活躍するNPOも増えてきており、高齢化が進む社会において重要な役割を担う存在として期待されています。 NPOの活動内容は実に様々です。例えば、自発的に社会に貢献するボランティア活動の支援や、地域の人々が交流する機会を増やす活動などを通して、地域社会を活気づける活動を行うNPOもあります。また、社会問題の解決に向けて、政治に対する意見や提案を行うNPOもあります。NPOは人々の声を行政に届ける役割も担っていると言えるでしょう。このようにNPOは、社会の様々な要望に応え、多様な活動を展開することで、より良い社会の実現に貢献しています。
その他

国際協力の担い手:NGO

非政府組織、いわゆるエヌジーオーとは、読んで字のごとく政府に関係しない組織のことです。英語では「Non-Governmental Organizations」と書き、その頭文字をとってNGOと呼ばれています。日本語では非政府組織と訳され、国や地方自治体などの行政機関に属さない組織のことを指します。 これらの組織は、営利を目的とせず、市民の自主的な活動によって運営されています。つまり、お金儲けのためではなく、人々の自発的な意志に基づいて活動しているのです。その活動範囲は非常に広く、国際協力、地域活動、環境保護、人権擁護、災害支援など、実に様々な分野で活躍しています。たとえば、開発途上国で井戸を掘ったり、学校を建てたりする国際協力、地域の高齢者を支援する活動、森や海を守る環境保護活動、差別や貧困で苦しむ人々を助ける人権擁護活動など、社会の様々な問題に取り組んでいるのです。 非政府組織は、政府や企業とは異なる立場から社会貢献を目指しています。政府は法律や政策に基づいて活動し、企業はお金儲けを第一に考えますが、非政府組織はそれらとは異なる視点で社会問題に取り組みます。人々の声に耳を傾け、現場の状況を把握し、よりきめ細やかな支援を行うことができます。近年、特に国際協力の分野で非政府組織の存在感が高まっており、世界的な課題の解決に重要な役割を担っています。紛争や災害、貧困、地球温暖化などの問題に対して、政府や国際機関と協力しながら、世界の人々の暮らしをより良くするために活動しているのです。彼らは世界各地で活動し、支援を必要とする人々に寄り添い、共に歩んでいます。その活動は、国境を越え、人種や宗教の違いを超えて、すべての人々の幸せのために続けられています。