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BSチェックで健康管理
「血糖値の確認」とは、血液に含まれるブドウ糖の濃度を調べる検査のことです。よく「BSチェック」とも呼ばれますが、これは英語の「ブラッドシュガー(血液中の糖)」の頭文字をとったものです。この検査は、糖尿病の診断や治療の効果をみるためだけでなく、日々の血糖の状態を把握するためにもとても大切です。
健康診断でもこの血糖値の検査はよく行われています。健康状態をきちんと知るための大切な手がかりの一つとなるからです。私たちの血糖値は、食べたものや日々の暮らし方によって変化します。ですから、定期的に血糖値を測ることで、自分の健康管理に役立てることができるのです。
食事をした後は、一時的に血糖値が上がります。そのため、血糖値の検査はたいてい、何も食べていない空腹時に行います。食事の影響を受けない状態で、正確な血糖値を測るためです。
この検査は、指先などから少量の血液を採取し、専用の機器で測定します。ほんのわずかな血液で、簡単に短時間で結果がわかるため、負担も少なく、手軽に受けることができます。検査結果の数値をもとに、医師は糖尿病の有無や重症度、治療方針などを判断します。また、糖尿病と診断された人は、自宅でも血糖値を測る自己測定を行うよう指導されることがあります。
血糖値を定期的に確認することで、糖尿病の早期発見につながったり、合併症を予防することに役立ちます。また、健康な人でも、血糖値を知ることで、生活習慣を見直すきっかけになり、より健康的な生活を送るために役立ちます。