膿疱

記事数:(1)

医療

とびひってどんな病気?

「飛び火」と呼ばれる皮膚の病気は、正式には「膿痂疹(のうかしん)」と言い、細菌による感染症です。皮膚に黄色ブドウ球菌や溶連菌などの細菌が付着し、増殖することで発症します。症状の特徴としては、水ぶくれやかさぶたを伴う赤い発疹が現れます。この発疹は、まるで火の粉が飛んで広がるように見えることから、「飛び火」という呼び名が付けられました。 飛び火は、感染力が非常に強く、特に小さなお子さんが集まる保育園や幼稚園などでの集団感染がよく見られます。また、患部を掻きむしることで、手に付着した細菌が他の部位にも広がり、症状を悪化させる原因となります。そのため、早期の治療と適切なケアが重要です。 飛び火は、決して珍しい病気ではなく、適切な治療を受ければ比較的早く治癒します。抗生物質を含む塗り薬や、症状によっては飲み薬が処方されます。医師の指示に従って薬を使用し、患部を清潔に保つことで、通常は1週間から2週間程度で治ります。ただし、症状が悪化したり、高熱が出るなどの場合は、他の病気が隠れている可能性や合併症を引き起こす可能性もあるため、自己判断せずに必ず医療機関を受診してください。 飛び火の予防には、日頃から皮膚を清潔に保つことが大切です。皮膚のバリア機能が低下している時や、虫刺されなどで皮膚に傷がある場合は、細菌が侵入しやすくなります。小さな傷でも適切に処置し、清潔な状態を保つようにしましょう。また、感染を広げないためにも、タオルや衣類などは共有せず、こまめに洗濯することが重要です。 飛び火は、適切な処置を行えば心配する必要はありません。しかし、感染を防ぎ、早期に治療するためにも、正しい知識を持ち、日頃から予防を心がけることが大切です。