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血圧測定の必需品:マンシェット
マンシェットとは、血圧を測る際に、腕に巻き付ける帯状の道具のことを指します。この帯は、主に布で作られており、肌触りが良いものが選ばれています。内側にはゴム製の袋が入っており、この袋に空気を送り込むことで腕を圧迫し、血流を一時的に止めます。マンシェットは血圧計につながっており、血圧計から空気を送り込んだり、抜いたりすることで、適切な圧力を腕に加えることができます。
血圧を測る際には、このマンシェットを上腕部に巻き付けます。マンシェット内のゴム袋が膨らむと、腕が圧迫され、血流が止まります。その後、徐々に空気を抜いていくことで、血流が再開する際の圧力、つまり最高血圧と最低血圧を測定します。この時、マンシェットの締め付けが適切でないと、正確な血圧値を測ることができません。きつく締めすぎると血圧が高く出てしまい、緩すぎると低く出てしまいます。そのため、腕の太さに合った適切なサイズのマンシェットを選ぶことがとても大切です。
マンシェットには様々なサイズがあり、幼児から大人まで、それぞれの腕の太さに合わせて選ぶことができます。適切なサイズを選ぶことで、正確な測定結果が得られるだけでなく、腕への負担を軽減することにもつながります。また、マンシェットは耐久性のある素材で作られており、繰り返し使用することができます。最近では家庭用の血圧計にも広く使われており、手軽に血圧を測ることができるため、健康管理に欠かせない道具となっています。