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医療

結核について知ろう

結核は、結核菌という小さな生き物によって起こる病気です。この病気は、主に肺で発生しますが、体の他の部分、例えばリンパ節や腎臓、骨などにも広がることがあります。昔は「労咳」と呼ばれ、多くの人々が命を落とす恐ろしい病気でした。しかし、今では治療法が進んでおり、早く見つけてきちんと治療を受ければ、ほとんどの場合、治すことができます。 結核は、空気を通じて人から人にうつります。結核の患者さんが咳やくしゃみをすると、結核菌を含んだ小さなつばの粒が空気中に飛び散ります。それを周りの人が吸い込むことで感染します。ただし、菌が体の中に入ったとしても、必ずしも病気になるわけではありません。多くの場合、私たちの体は、菌が増えるのを防ぐ力を持っているので、発病せずに過ごすことができます。 しかし、体が弱っているときは注意が必要です。例えば、食事が十分でなかったり、疲れがたまっていたり、強いストレスを感じていると、病気になる可能性が高くなります。また、糖尿病などの他の病気にかかっている人や、免疫の力を弱める薬を飲んでいる人も、結核を発症しやすくなります。特に、お年寄りや小さなお子さんは、体の抵抗力が弱いので、感染すると病気を発症しやすい傾向があります。そのため、少しでも気になる症状があれば、早めに病院で検査を受けることが大切です。早期発見と適切な治療によって、重症化を防ぎ、完治を目指すことができます。