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障害とは何か?:分かりやすく解説
障害とは、身体や心の働きが十分にできない状態を指します。これは、生まれつき身体の一部がなかったり、病気や怪我によって後天的に身体の働きが損なわれたり、心の働きに支障が出たりすることを広く含みます。単に身体や心に問題があるだけではなく、日常生活や社会生活を送る上で困難が生じている状態を指す言葉です。
世界保健機関(WHO)は、障害を「機能障害、活動制限、参加制約」という三つの側面から定義しています。まず、「機能障害」とは、身体の器官や心の働きに問題がある状態です。例えば、目が見えにくい、耳が聞こえにくい、手足が動かしにくい、記憶力が弱いといった状態が挙げられます。次に、「活動制限」とは、機能障害によって日常生活の動作や活動が制限されることです。例えば、文字を読むのが難しい、階段を上るのが困難、人と話すのがつらいといった状態です。最後に、「参加制約」とは、機能障害や活動制限によって社会生活への参加が制限されることを指します。例えば、仕事に行けない、学校に通えない、地域活動に参加できないといった状態です。
このように、障害とは単に身体や心の状態だけでなく、それによって日常生活や社会生活への参加にどのような影響があるのかを含めて考える必要があります。大切なのは、障害のある人もない人も、互いに支え合い、共に生きる社会を作っていくことです。そのためには、障害に対する正しい理解を深め、一人ひとりの個性や能力を尊重することが重要です。