Plan-Do-Check-Action

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サービス向上のためのサイクル:PDCA

利用者の方にとってより良い生活を送るためには、まずしっかりと計画を立てることが何よりも大切です。この計画作りは、まるで家を建てる時の設計図を作るようなもので、利用者の方一人ひとりに合わせた個別性の高いものにしなければなりません。 計画を立てる際には、利用者の方の現在の状態を詳しく把握することから始めます。身体の状態はもちろんのこと、どのような暮らしぶりなのか、どんなことに喜びを感じ、どんなことに不安を感じているのか、生活を取り巻く環境も含めて丁寧に理解することが重要です。そして、利用者の方がどのような生活を送りたいと望んでいるのか、その希望する生活像を共有します。その上で、どのようなサービスを提供するのが最適なのかを検討し、実現可能な具体的な目標を定めます。 目標は、具体的であればあるほど、後の評価が容易になります。「楽しく毎日を過ごせるようにする」といった漠然とした目標ではなく、「週に3回、30分の散歩に出かける」「月に一度は友人と会食する」といった具体的な行動目標を設定することで、達成度合いを明確に測ることができ、計画の進捗状況を適切に把握できます。また、目標を達成するための具体的な方法、例えば散歩の際のルートや付き添いの人員、会食場所の手配方法なども決めておきます。さらに、必要となる資源、例えば車椅子や杖などの福祉用具、送迎車の手配なども併せて検討します。そして、それぞれの行動の担当者を明確にしておくことで、責任の所在がはっきりし、スムーズな連携につながります。 このように、計画段階で入念な準備をすることが、その後の実践をスムーズに進め、利用者の方の生活の質の向上へと繋がるのです。