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医療

大腸がん:知っておくべきこと

大腸がんは、食べ物の消化吸収を終えた後の残りかすの通り道である大腸にできるがんです。大腸は、盲腸、結腸、直腸といった部分から成り立っており、これらのどこにでもがんが発生する可能性があります。 大腸がんは、はじめは腺腫と呼ばれる良性の腫瘍として現れることが多く、この腫瘍が長い時間をかけて変化し、がんへと進行していきます。そのため、早期発見と早期治療が非常に大切です。初期段階では自覚症状がほとんどないため、健康診断や人間ドックなどで定期的に検査を受けることが早期発見につながります。 近年、日本人の食生活が欧米化してきた影響もあり、大腸がんの患者さんは増加傾向にあります。肉類中心の高脂肪、低繊維の食事は、大腸がんのリスクを高めると言われています。反対に、野菜や果物に多く含まれる食物繊維は、腸内の環境を整え、発がん性物質を体外へ排出する働きがあるため、積極的に摂ることが望ましいです。バランスの良い食事を心がけ、適度な運動を続けるなど、健康的な生活習慣を維持することは、大腸がんの予防に効果的です。 また、遺伝的な要素も大腸がんの発症に関係していることが分かっています。家族に大腸がんになった人がいる場合は、遺伝的な影響を受ける可能性があるため、定期的な検査をより一層心がける必要があります。早期発見のためには、便潜血検査や大腸内視鏡検査などがあります。医師と相談し、自分に合った検査方法を選択しましょう。 大腸がんは早期に発見されれば治癒率の高いがんです。日頃から自分の体の状態に気を配り、健康診断を積極的に受けることで、大腸がんの予防と早期発見に努めましょう。