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排泄の介助

排尿ケアを理解しよう

わたしたちは、不要なものを尿として体外に出すことで、体の調子を整えています。この尿を作る過程と、体外に出すまでの流れを排尿といいます。健康を保つ上で、排尿は大切な役割を担っています。 まず、血液は腎臓という臓器でろ過されます。腎臓は、血液中の不要なものや余分な水分を取り除き、尿を作ります。作られた尿は、尿管という細い管を通って膀胱へと送られます。膀胱は、尿を一時的にためておく袋のような役割をしています。膀胱に尿がたまっていくと、内側の壁が徐々に伸びていきます。そして、ある程度の量に達すると、私たちは尿がたまっていることを感じます。これを尿意といいます。 尿意を感じると、脳は膀胱に指令を送ります。その指令を受け、膀胱の筋肉は縮み始めます。同時に、膀胱の出口にある尿道括約筋という筋肉が緩みます。これにより、尿は尿道を通って体外へと排出されます。 しかし、年を重ねたり、病気になったりすると、この排尿の働きがスムーズにいかなくなることがあります。例えば、尿の回数が多くなったり、反対に尿が出にくくなったり、尿がもれてしまうといったトラブルが起こる可能性があります。このような排尿のトラブルは、毎日の生活に大きな影響を及ぼし、生活の質を下げてしまうかもしれません。そのため、排尿の仕組みをよく理解し、体に合った適切な対応をすることが大切です。