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医療

脳血管障害:知っておきたい基礎知識

脳血管障害は、脳の血管に問題が生じ、脳の働きに支障をきたす病気の総称です。私たちの脳は、体全体の司令塔として、運動や感覚、言葉、思考など、あらゆる機能をコントロールしています。脳血管障害になると、手足の麻痺や言葉の障害、意識障害など、日常生活に大きな影響を与える様々な症状が現れます。 脳血管障害は、大きく分けて三つの種類に分けられます。まず一つ目は、脳梗塞です。脳梗塞は、脳の血管が詰まることで、血液の流れが止まり、脳細胞に必要な酸素や栄養が行き渡らなくなることで起こります。血管が詰まる原因としては、動脈硬化や高血圧、糖尿病、高脂血症、喫煙などが挙げられます。二つ目は、脳出血です。脳出血は、脳の血管が破れて出血し、周りの脳組織を圧迫することで起こります。高血圧が主な原因と考えられており、冬場や激しい運動時など血圧が急激に上昇する際に起こりやすいと言われています。三つ目は、くも膜下出血です。くも膜下出血は、脳の表面にある血管が破れて出血し、くも膜と軟膜と呼ばれる脳を覆う膜の間に血液が溜まる病気です。突然の激しい頭痛とともに発症することが多く、意識を失う場合もあります。 脳血管障害は、命に関わる危険性が高いだけでなく、後遺症が残る可能性も高い病気です。そのため、早期発見と早期治療が何よりも重要です。また、日頃からバランスの取れた食事、適度な運動、禁煙など、生活習慣の改善を心がけることで、予防に繋げることができます。少しでも異変を感じたら、すぐに医療機関を受診しましょう。