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介護用品

快適な入浴を実現する和洋折衷式浴槽

和洋折衷式浴槽とは、日本の伝統的な深い湯船に肩まで浸かる和式入浴と、足を伸ばしてゆったりとくつろげる洋式入浴、両方の良いところを取り入れた浴槽のことです。 従来の和式浴槽は、肩までしっかりと湯に浸かることができ、温熱効果が高い一方、湯船が狭いため足を伸ばしてゆったりと入浴することが難しいという難点がありました。また、浴槽の縁が高いため、お年寄りや体の不自由な方にとっては、浴槽への出入りが負担になることもありました。一方、洋式浴槽は、足を伸ばしてゆったりと入浴できる広々とした設計が特徴ですが、湯船が浅いため、十分に温まることが難しいという声もありました。 和洋折衷式浴槽は、これらの問題点を解消するために開発されました。和式のように深く、洋式のように広く設計されているため、肩まで湯に浸かりながら足を伸ばすことも可能です。つまり、和式入浴の温熱効果と洋式入浴の開放感を同時に味わうことができるのです。 安全性にも配慮した設計がされています。浴槽の縁が低く、また手すりやステップなどを設置しやすい形状であるため、お年寄りや体の不自由な方でも安全に入浴できます。さらに、浴槽の広さや深さ、形状も様々なタイプがあり、家族の人数や構成、それぞれの身体状況に合わせて選ぶことができます。 このように、和洋折衷式浴槽は、快適性と安全性を両立させた入浴設備として、多くの人々に選ばれています。様々なニーズに対応できることから、今後ますます普及していくことが期待されています。