部分浴

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入浴の介助

部分浴で温まる健康管理

部分浴とは、湯船に肩まで浸かる全身浴とは異なり、体の一部分だけをお湯に浸ける入浴方法です。一般的には腰から下、あるいは膝から下をお湯に浸けます。この入浴方法は、心臓への負担が少ないという大きな利点があります。そのため、高齢者の方や体力に自信がない方、入浴後に疲れを感じやすい方にもおすすめです。 部分浴は、全身浴に比べて使うお湯の量が少ないため、節水にもなります。お湯の使用量が減ることで、水道料金の節約にもつながり、環境にも優しい入浴方法と言えるでしょう。また、使うお湯の量が少なければ、お湯を沸かすための時間も短縮でき、忙しい毎日を送る方にもぴったりです。 部分浴でも、温かいお湯に浸かることで温熱効果が得られ、血行が促進されます。そのため、体全体が温まり、冷え性対策にも効果的です。足先や手先など、末端の冷えに悩んでいる方は、部分浴を試してみる価値があります。ぬるめのお湯にゆっくりと浸かることで、リラックス効果も高まり、心身ともに温まることができます。 半身浴も部分浴の一種と考えられますが、半身浴はみぞおちあたりまでお湯に浸かるのに対し、部分浴は腰から下、あるいは膝から下と、お湯に浸かる範囲がより狭くなっています。そのため、部分浴は半身浴よりもさらに心臓への負担が少ないという特徴があります。心臓への負担を最小限に抑えたい方、または医師から入浴に関して制限を受けている方は、部分浴を選択肢の一つとして検討すると良いでしょう。