通年性鼻アレルギー

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医療

通年性鼻炎:年中続く鼻の悩み

通年性鼻炎は、一年を通して鼻の炎症による症状が続くアレルギー性の病気です。季節性アレルギー性鼻炎のようにスギ花粉など特定の季節に飛散する物質に反応するのではなく、一年中私たちの身の回りに存在するハウスダスト(室内のちり)、ダニ、ペットの毛やふけなどのアレルゲン(アレルギー反応を起こす物質)によって発症します。そのため、季節の変わり目とは関係なく、鼻水、くしゃみ、鼻づまりといった症状が一年中続きます。 これらの症状は軽いと感じられる場合でも、日常生活に様々な影響を及ぼすことがあります。例えば、鼻づまりによって嗅覚が低下し、食事の味が分からなくなったり、食欲が減退したりすることがあります。また、鼻水やくしゃみが頻繁に出ることで、集中力が途切れたり、睡眠の質が低下したりすることもあります。さらに、鼻呼吸が困難になることで、口呼吸になりがちです。口呼吸は、のどの乾燥や痛みを引き起こすだけでなく、風邪などの感染症にかかりやすくなる原因にもなります。 このように、通年性鼻炎は日常生活の質を低下させる様々な問題を引き起こす可能性があります。症状が軽微であっても、長期間続くことで心身に負担がかかり、日常生活に支障をきたす場合もあります。そのため、安易に考えて放置せず、医療機関を受診し、専門医による適切な診断と治療を受けることが重要です。医師の指示に従って治療を継続することで、つらい症状を軽減し、快適な日常生活を送ることができるようになります。