転倒予防

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つまずき防止!段差解消で安心な住まい

家の中のちょっとした段差は、高齢者の方にとって大きな危険をはらんでいます。思わぬ転倒は、骨折などの深刻な怪我につながるだけでなく、日常生活に大きな支障をきたすきっかけにもなりかねません。特に、加齢とともに骨がもろくなる高齢者の方は、転倒による骨折のリスクがより高くなります。足の骨を折ってしまうと、歩行が困難になり、日常生活の様々な動作に支障が出てしまいます。また、転倒の際に頭を強く打ってしまうと、脳挫傷などの重篤な症状を引き起こす可能性も懸念されます。 段差は、つまずきの主な原因の一つです。わずかな段差でも、高齢者の方にとっては大きな障害となり、転倒の危険性を高めます。特に、視力の低下や足の筋力の衰えなどが進むと、段差を認識しにくくなったり、バランスを崩しやすくなったりするため、段差による転倒のリスクはさらに高まります。 転倒による怪我だけでなく、転倒への恐怖心も大きな問題です。一度転倒を経験すると、再び転倒してしまうのではないかという不安から、外出を控えたり、家の中でも活動量が減ってしまうことがあります。活動量の減少は、身体機能の低下や認知症のリスクを高めることにつながり、健康寿命を縮める要因ともなります。 高齢者が安心して暮らせるためには、家の中の段差を解消し、安全な住環境を整えることが非常に重要です。段差を解消することで、転倒のリスクを減らし、高齢者の方が安心して生活できるようになります。また、転倒への不安を軽減することで、活動量の維持にもつながり、健康寿命の延伸にも貢献します。小さな段差でも見逃さず、高齢者にとって安全で快適な住まいづくりを心がけましょう。
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バスグリップ:安全なお風呂時間を支える

お風呂場での転倒は、大きなけがにつながる危険があります。高齢の方や足腰の弱い方、体の不自由な方にとって、浴槽の出入りは特に危険な動作です。その危険を減らし、安心して入浴を楽しむために役立つのが「バスグリップ」です。 バスグリップとは、浴槽の縁に取り付ける安全のための握り棒です。浴槽の出入りをするときに、この握り棒をしっかりと握ることで、体の支えとなり、バランスを保ちやすくなります。立ち上がる際や座る際に、ぐらつきを防ぎ、転倒の危険性を大幅に下げてくれます。また、浴槽から立ち上がる際に、バスグリップに体重をかけることで、足腰への負担を軽減する効果もあります。 バスグリップの材質は、主にステンレスやプラスチックなどで作られています。ステンレス製のものは、耐久性が高く、さびにくいという利点があります。プラスチック製のものは、比較的軽く、温かみのある手触りが特徴です。浴槽の色や浴室の雰囲気に合わせて選ぶことができます。 バスグリップには様々な種類があり、使う人の状況に合わせて選ぶことが大切です。表面に滑りにくい加工が施されたものや、握りやすいように工夫された形状のものもあります。また、使用する人の体格や浴槽の形状に合わせて、角度や長さを調節できるものもあります。中には、石鹸置きやタオル掛けが付いているものもあり、使い勝手を考えて選ぶことができます。 バスグリップは、安全なお風呂時間を過ごすために欠かせない道具です。家族みんなが安心して入浴を楽しめるように、バスグリップの設置を検討してみてはいかがでしょうか。