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介護用ベッド:介助負担軽減の工夫
介護用ベッドとは、加齢や病気などによって日常生活に支障がある方の暮らしを支え、介護する方の負担を軽くするために作られた特別なベッドです。ふつうのベッドとは違い、背もたれの角度や足元の高さを調節できること、ベッド全体のの高さを変えられることなど、さまざまな機能が備わっています。
これらの機能を使うことで、ベッドでの起き上がりや立ち上がり、車いすへの乗り移りといった動作が楽になります。要介護者ご本人が自分でできることが増え、自立した生活を送るための大きな助けとなります。また、介護する方の腰や肩への負担を減らすことにもつながります。
具体的には、背もたれを上げることで、食事や読書などが楽な姿勢で行えます。足元の高さを上げることで、足のむくみを軽くしたり、血行をよくしたりする効果が期待できます。ベッドの高さを調節することで、介護する方が無理のない姿勢で介助を行えるようになり、腰痛予防にもなります。
安全性にも十分に配慮されており、床ずれを防ぐ特殊なマットレスが用いられています。また、ベッドから転落するのを防ぐための柵も付いています。これらの機能は、要介護者の方の安全を守り、安心して過ごせる環境を作る上で重要な役割を果たします。
介護用ベッドは介護保険制度で特定福祉用具として認められており、要介護認定を受けた方はレンタルを利用できます。費用の負担も少なく利用できるため、介護が必要な方やそのご家族にとって心強い存在といえます。