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医療

亜急性肝炎:知っておきたい肝臓の病気

亜急性肝炎は、肝臓で起こる炎症性の病気で、急性肝炎と慢性肝炎の中間に位置すると考えられています。急性肝炎は比較的短期間で治癒する傾向がありますが、亜急性肝炎は数週間から数ヶ月にわたって症状が続き、慢性肝炎へと進行する可能性も持っています。 初期症状は急性肝炎と似ており、発熱や全身の倦怠感、食欲不振などが現れます。しかし、これらの症状が数週間以上続く場合、亜急性肝炎を疑う必要があります。急性肝炎では見られないような、より深刻な症状が現れることもあります。具体的には、意識がもうろうとする、手の震え、出血しやすいといった精神神経症状や、お腹に水が溜まる腹水、皮膚や白目が黄色くなる黄疸が高度に現れる、吐血や下血などの消化管出血などです。これらの症状は、肝臓の働きが著しく低下していることを示すサインであり、放置すると命に関わる危険性があります。 亜急性肝炎は、ウイルス感染や薬剤、アルコールの過剰摂取、自己免疫疾患などが原因で発症すると考えられていますが、はっきりとした原因が特定できない場合もあります。急性肝炎と比べて、一般的にはあまり知られていない病気であるため、症状が長引く場合は医療機関を受診し、適切な検査を受けることが重要です。早期に発見し、適切な治療を開始することで、慢性肝炎への移行や重症化を防ぐことができます。日頃からバランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠を心がけ、肝臓への負担を軽減することも大切です。