皮下脂肪

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健康の維持

皮下脂肪の正体

皮膚の下にある脂肪の層、それが皮下脂肪です。指でつまんだり、つかんだりできるお肉の感触、それがまさに皮下脂肪です。皮下脂肪は全身のあらゆる場所に存在し、体にとって重要な役割を担っています。まるで私たちの体を包む、柔らかい毛布のようです。 まず、皮下脂肪は体温を一定に保つ役割を果たします。寒い時には、熱が体から逃げるのを防ぎ、体温の低下を防ぎます。反対に暑い時には、体内に熱がこもりすぎるのを防ぎ、体温の上昇を抑えます。まるで断熱材のように、私たちの体を外気温の変化から守ってくれているのです。 次に、皮下脂肪はクッションの役割も果たします。転んだり、ぶつけたりした際に、外部からの衝撃を吸収し、内臓や骨を守ります。 さらに、皮下脂肪はエネルギーを蓄える貯蔵庫としての役割も担っています。食べ物を摂取することで得たエネルギーのうち、すぐに使われなかった分は中性脂肪に変換され、皮下脂肪に蓄えられます。そして、エネルギーが不足した時には、この蓄えられた脂肪が分解され、エネルギーとして利用されます。 一般的に女性は男性に比べて皮下脂肪がつきやすい傾向があります。これは女性ホルモンの影響によるものです。女性は妊娠や出産に備えて、より多くのエネルギーを蓄える必要があるため、皮下脂肪がつきやすい体になっていると考えられています。皮下脂肪は、未来の命を育むための大切なエネルギー源なのです。