痛風

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医療

痛風とその治療について

痛風は、体の中に尿酸というものが多くなりすぎることで起こる病気です。尿酸は、私たちの体の中で毎日作られる老廃物の一つで、通常は腎臓を通って尿として体の外に出されます。しかし、尿酸が作られすぎる、尿としてうまく排出されないなどの理由で体の中に尿酸が溜まりすぎると、血液中の尿酸の濃度が高くなります。これを高尿酸血症と言います。 高尿酸血症の状態が続くと、余分な尿酸は針のような形をした結晶になり、関節の中に溜まっていきます。そして、ある日突然、足の親指の付け根などの関節に激しい痛みや腫れ、熱を起こします。これが痛風発作です。風が吹いただけでも激痛が走るようなことから、「痛風」という名前が付けられました。 痛風発作は、初めての場合は足の親指の付け根に起こることが最も多いです。しかし、発作を繰り返すうちに、足首、膝、肘、手首など、体の他の関節にも発作が起こるようになります。また、発作を繰り返すと、関節の形が変わってしまったり、皮膚の下に尿酸の結晶の塊(痛風結節)ができたりすることもあります。 さらに、尿酸が高い状態が続くと腎臓にも負担がかかり、腎臓の働きが悪くなる腎機能障害や、尿の通り道に石ができる尿路結石といった病気を引き起こす可能性も高くなります。ですから、痛風は放っておかずに、きちんと治療と管理をすることが大切です。