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軟骨炎:原因不明の痛みと腫れ
軟骨炎とは、体の様々な場所に存在する軟骨に炎症が起きる病気です。軟骨は耳や鼻、気管、関節などを形作り、支える組織です。滑らかで柔らかい性質を持つため、体を動かす際の摩擦を減らし、衝撃を和らげるクッションのような役割を担っています。この軟骨に炎症が起こると、痛みや腫れ、赤みなどの症状が現れます。
軟骨炎は、何が原因で発症するのかまだはっきりとは分かっていません。ただ、自分の体の免疫機能が、本来攻撃すべきでない自分の軟骨を誤って攻撃してしまう自己免疫疾患の一種ではないかと考えられています。
この病気は、一度治まっても再び炎症が起こる再発しやすい性質を持っています。炎症が繰り返されると、軟骨が少しずつ壊れて変形してしまうこともあります。
軟骨炎は比較的まれな病気で、男性にも女性にも起こり得ますが、特に中年以降に発症する人が多い傾向にあります。
早期の診断と適切な治療が大切です。炎症を抑える薬などで治療を行うことで、痛みや腫れなどの症状を和らげ、軟骨が壊れていくのを防ぐことができます。もし、耳や鼻、関節などに原因不明の痛みや腫れ、赤みなどが続く場合は、早めに医療機関を受診し、専門医の診察を受けるようにしましょう。