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酸素を取り込み、体を鍛えよう!
私たちの体は、動くためにエネルギーが必要です。このエネルギーは、食べ物から得た養分を燃やすことで作られます。この燃やす作業には酸素が欠かせません。まるでたき火をするのに空気が必要なように、体の中でも酸素を使って養分を燃やし、エネルギーに変えています。
酸素を十分に取り込みながら行う運動を、有酸素運動といいます。呼吸をしながら、ある程度の時間続けられる運動です。たとえば、少し速めに歩く散歩や軽い駆け足、水の中を泳ぐこと、自転車に乗ることなどが挙げられます。これらの運動は、激しく動く必要はありません。大切なのは、ある程度の時間続けることです。
有酸素運動を続けると、心臓と肺の働きが良くなります。心臓は全身に血液を送るポンプのような役割をしています。有酸素運動によって心臓が鍛えられると、一度にたくさんの血液を送れるようになります。また、肺は酸素を取り込む場所で、有酸素運動によって肺の機能が高まると、効率よく酸素を取り込めるようになります。
有酸素運動は、体の中に蓄えられた脂肪を燃やす効果も期待できます。脂肪はエネルギーの貯蔵庫のようなものです。有酸素運動を続けると、この貯蔵庫から脂肪を取り出してエネルギーに変えるので、体脂肪を減らすことに繋がります。
さらに、有酸素運動は、生活習慣病の予防にも役立ちます。生活習慣病には、高血圧や糖尿病、脂質異常症などがあり、これらは体に負担をかける病気です。有酸素運動は、これらの病気を予防する効果も期待できます。また、毎日続けることで、気分が落ち着き、心の健康を保つことにも繋がります。
有酸素運動は、特別な道具や場所を必要とせず、日常生活に取り入れやすい運動です。自分の体力や体調に合わせて、無理なく続けられるように、少しずつ始めてみましょう。