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その他

暮らしを支える情報サイト:ワムネット

ワムネットとは、正式名称を福祉医療機構情報ネットワークシステムと言い、福祉と医療の広い分野における情報を提供する総合的な情報サイトです。暮らしに役立つ様々な情報を発信しており、高齢者や障害のある方、子育て中のご家族など、幅広い世代にとって心強い味方となっています。 このサイトを運営しているのは、独立行政法人福祉医療機構です。ワムネットはWAMNETと表記されます。国が進めている福祉や医療に関する政策や制度、最新の取り組みなどを、分かりやすく説明することを目的としています。制度や手続きの内容は複雑な場合も多いですが、ワムネットを通して図表やイラストなどを用いた分かりやすい解説を読むことで、理解を深めることができます。 ワムネットでは、介護保険制度や医療保険制度、年金制度、福祉サービスの利用方法など、暮らしに密着した情報を掲載しています。例えば、介護が必要になった場合、どのようなサービスを利用できるのか、手続きはどうすればいいのかなど、具体的な情報を得ることができます。また、子育て中の家庭向けには、育児に関する相談窓口や地域の子育て支援情報なども提供しています。 さらに、ワムネットは福祉や医療の分野で働く専門職の方々にも役立つ情報を提供しています。最新の研究成果や研修情報、関係法令の改正情報など、専門性を高めるための情報が満載です。 このようにワムネットは、国民一人ひとりの暮らしを支えるため、多様な情報を分かりやすく提供する重要な役割を担っています。福祉や医療に関する情報を探している方は、ぜひワムネットを活用してみてください。
医療

新オレンジプラン:認知症の人と共に生きる社会へ

高齢化が進むにつれて、認知症は社会全体の大きな課題となっています。認知症は、本人の生活の質を低下させるだけでなく、家族の負担を増やし、社会保障費の増加にもつながるなど、様々な影響を及ぼしています。このような状況を踏まえ、認知症の人が安心して暮らせる社会を作るために、国を挙げて対策に取り組む必要性が生じました。 以前から認知症対策の計画はありましたが、社会の変化に合わせてより効果的な対策を行うために、新たな計画が必要となりました。そこで、これまでの計画を改め、2015年に新オレンジプランが策定されました。この計画は、認知症の人とその家族が、住み慣れた地域で安心して暮らし続けられる社会の実現を目的としています。 新オレンジプランの特徴は、様々な分野が連携して包括的な支援体制を構築することです。医療機関での診察や治療だけでなく、介護サービスの提供、福祉の支援、地域社会での理解と協力など、様々な側面からの支援が必要です。具体的には、認知症の早期発見と早期診断を推進し、適切な医療や介護サービスを提供することで、症状の進行を遅らせ、生活の質を維持することを目指します。また、認知症の人々が地域社会で孤立することなく、生きがいを持って生活できるよう、地域住民の理解を深める活動や、認知症の人々が参加できる活動の場作りなども推進します。さらに、認知症の予防にも力を入れており、健康的な生活習慣の普及啓発などを通じて、発症リスクの低減を目指します。 新オレンジプランは、2015年度から2019年度までの5年間の計画でしたが、その理念と施策は現在も引き継がれており、様々な認知症対策の土台となっています。今後も、この計画を基盤として、より良い支援体制の構築に向けて、関係機関が協力して取り組んでいくことが重要です。