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医療

過去の病気を記録する大切さ

過去の病気の記録、つまり既往歴とは、これまでにかかった病気や怪我、アレルギー、持病など、健康にまつわる全ての出来事をまとめた記録です。これは、病院で診察を受けたり健康診断を受けたりする際に、医師に伝えるべき大切な情報です。 過去の病気の記録を正しく医師に伝えることで、医師は今の症状の原因をより的確に判断し、適切な治療方針を立てることができます。例えば、同じような腹痛でも、過去に胃潰瘍を患っていた人とそうでない人では、原因や治療法が異なることがあります。過去の病気によっては、特定の薬が使えなかったり、手術に特別な配慮が必要となる場合もあります。薬のアレルギーがある場合、誤ってその薬を処方されると、重い副作用が出てしまう可能性があります。また、過去に大きな手術を受けたことがある場合、その時の状況を医師に伝えることで、より安全な手術を行うことができます。 過去の病気の記録は、自分自身の健康を守る上で非常に大切な役割を果たします。過去の病気の記録を残しておくことは、将来の健康管理にも役立ちます。過去の病気の経過や治療内容を記録しておくことで、再発を防いだり、早期発見に繋げたりすることができます。例えば、過去に糖尿病と診断されたことがある人は、定期的に血糖値を測定し、食事療法や運動療法を続けることで、再発を防ぐことができます。また、家族の病歴と合わせて記録することで、遺伝的な病気のかかりやすさを把握するのにも役立ちます。例えば、家族に高血圧の人が多い場合は、自分も高血圧になりやすい可能性があるため、日頃から塩分を控えるなどの生活習慣を心がけることができます。 健康な生活を送るためには、過去の病気の記録をきちんと管理し、必要な時に医師に伝えることが大切です。手帳やノートに記録しておく方法もありますが、最近ではスマートフォンアプリを使って記録する方法も普及しています。アプリを使うことで、過去の病気の記録を簡単に見返すことができ、病院に行く際にもスムーズに医師に伝えることができます。過去の病気の記録は、自分自身の健康を守るための大切な財産と言えるでしょう。