性格診断

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エゴグラムで自分を知る

心の状態を図に表す方法の一つに、エゴグラムというものがあります。これは、アメリカの精神科医であるエリック・バーン氏が考えた交流分析という考え方を元にした、自分の性格や行動のくせを調べるためのものです。交流分析では、人は誰でも「親」「大人」「子供」という三つの心の状態を持っていると考えられています。この三つの状態のバランスや強さをグラフにして目に見えるようにしたものがエゴグラムです。 エゴグラムは、「批判的な親」「養育的な親」「大人」「自由な子供」「順応した子供」という五つの物差しでできています。それぞれの状態が、どれくらい自分の中にあるかを測ることで、自分の性格や人とのかかわり方などが分かります。例えば、「批判的な親」の値が高い人は、他の人を悪く言ったり、決まりや規則に厳しいところがあります。反対に、「養育的な親」が高い人は、親切で面倒見がよく、他の人を助けることに喜びを感じます。「大人」は、物事を筋道立てて考え、冷静に判断します。「自由な子供」は、色々なことに興味があり、新しいことを考えるのが好きで、思ったことをそのまま表現します。一方で、「順応した子供」は、周りの人に合わせようとしたり、決まりを守ろうとします。 これらの五つの物差しのバランスを見ることで、自分の得意なことや苦手なこと、人とのかかわり方での課題などが分かります。例えば、「自由な子供」が高い人は、新しい発想で仕事ができる一方、衝動的な行動で失敗することもあります。また、「順応した子供」が高い人は、協調性が高い反面、自分の意見を言えずにストレスをためてしまうこともあります。このように、エゴグラムは自分の性格を理解し、より良い人間関係を築くためのヒントを与えてくれます。自分自身を深く知りたい、人間関係を円滑にしたいと考えている人は、一度試してみる価値があるでしょう。