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療養病床の役割と現状
療養病床とは、長期にわたる治療や機能回復訓練を必要とする方のために設けられた入院用のベッドのことです。病気の最初の段階や症状が重い時期を過ぎ、病状が安定したものの、引き続き療養が必要な方が対象となります。
例えば、脳卒中後の体の麻痺や骨折後の機能回復訓練、あるいは糖尿病や高血圧などの長く続く病気の管理などが挙げられます。がんの治療後、すぐに自宅に戻るのが難しい場合なども療養病床を利用することがあります。
療養病床の大きな役割の一つは、患者さんが自宅での生活に戻るための準備期間を提供することです。そのため、食事や着替え、トイレといった日常生活の動作の訓練や、社会復帰に向けた相談支援なども行われています。
療養病床は、医療を提供する場であると同時に、患者さんにとっての生活の場でもあります。快適な療養生活を送れるよう、機能回復訓練を行うための部屋や浴室、食事をとるための食堂など様々な設備が整えられています。
また、医師や看護師だけでなく、体の機能回復を支援する理学療法士、日常生活動作の訓練を支援する作業療法士、言葉や聞こえに関するリハビリテーションを行う言語聴覚士などの専門家がチームを組んで、患者さん一人ひとりの状態に合わせたきめ細やかな支援を提供しています。
療養病床は、患者さんが安心して療養生活を送れるよう、様々な配慮がなされた環境です。患者さんやその家族が安心して療養に専念できるよう、様々なサポート体制が整えられています。