内部障害

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医療

見過ごされやすい内部障害

内部障害とは、体の外からは分かりづらい、内臓の機能に問題がある状態のことを指します。心臓、肺、腎臓、肝臓など、生きていく上で欠かせない臓器の働きが弱くなったり、一部が損なわれたりすることで、普段の生活に様々な影響が現れます。 例えば、心臓に障害がある場合を考えてみましょう。心臓は全身に血液を送るポンプの役割を果たしています。この働きが弱まると、少し動いただけでも息が切れたり、心臓がドキドキしたりする症状が現れます。階段を上ったり、少し速く歩いたりするだけでも息苦しくなり、日常生活での活動が制限されてしまうのです。 また、腎臓は体の中の老廃物や余分な水分を尿として排出する大切な役割を担っています。腎臓に障害があると、これらの老廃物をうまく排出できなくなり、体に水分が溜まってむくみが生じたり、常にだるさを感じたりします。さらに、肝臓は栄養の処理や解毒など、様々な機能を持つ臓器です。肝臓に障害が起きると、皮膚や白目が黄色くなる黄疸や、お腹に水が溜まる腹水といった症状が現れることがあります。 これらの内部障害の症状は、見た目では分かりづらいことが多く、周りの人からはただの疲れや体調不良と思われてしまうこともあります。しかし、内部障害を放置すると、命に関わる危険な状態になる可能性もあります。そのため、少しでも異変を感じたら、早めに医療機関を受診し、適切な検査と治療を受けることが大切です。また、内部障害のある人は、見た目では分かりづらい辛さを抱えていることが多いため、周囲の理解と温かい支えが必要となります。