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リハビリパンツ:その役割と適切な使い方
リハビリパンツとは、使い捨てで、紙で作られた吸水性のある下着のことです。おもに、尿や便の漏れを少なくするために使われます。年を重ねたり、病気になったり、けがをしたことで、排泄の調節が難しくなった人にとって、日々の暮らしを心地よく送るために欠かせない役割を担っています。
リハビリパンツは、見た目もふつうの下着と変わらず、下着と同じように身に着けられるため、使う人の心に負担をかけることなく、外へ出たり、みんなで何かをする時にためらう気持ちを軽くすることも期待できます。
素材には、柔らかく、風通しの良いものが多く使われており、肌への負担をできるだけ少なくするような工夫が凝らされています。吸水体には、高吸水性ポリマーという、水分をゼリー状に固める成分が使われています。これにより、多くの尿を吸収し、逆戻りや漏れを防ぎ、肌をさらさらに保つことができます。また、においのもととなるアンモニアを中和する消臭ポリマーが含まれている製品もあり、不快なにおいを抑える効果があります。
さらに、いろいろな大きさや吸水量の製品が売られているので、一人ひとりの体に合ったもの、必要な量に合ったものを選ぶことができます。体の大きさや尿の量、活動量、生活の場面などを考慮して、最適なリハビリパンツを選びましょう。テープ式とパンツ式があり、テープ式は寝たままでも交換しやすい一方、パンツ式は自分で着脱しやすいという特徴があります。
自分に合ったリハビリパンツを選ぶこと、そして正しく使うことは、生活の質を高めることに大きく貢献するでしょう。周りの人に相談したり、介護用品店などで専門家にアドバイスをもらったりしながら、自分にぴったりのリハビリパンツを見つけてみてください。