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無関心な介護者とは?その実態と対応策

人はそれぞれ違った気質を持ち、置かれた立場も様々です。介護を担う人の行動もまた、実に多様です。大きく分けて八つの型に分類できますが、今回はそのうちの一つ、「無関心型」について詳しく見ていきましょう。無関心型の介護をする人は、介護に関わる費用を負担することもなく、介護の内容について意見することもありません。まるで介護そのものに関心がないように映ります。他の型、例えば献身的に尽くす型や、自分の都合で介護を放棄する放任型、あれこれ指図する支配型、逆に介護される人に依存する依存型、介護から逃れようとする回避型、介護される人から金銭などを奪う搾取型、そして心身に危害を加える虐待型とは大きく異なります。無関心型はこれらと異なり、良くも悪くも介護に対して働きかけをせず、ただ無関心を示すことが特徴です。では、なぜこのような態度になってしまうのでしょうか?考えられる原因の一つは、介護が必要な人との関係が希薄であることです。深い繋がりがないため、介護への責任感や情動が生まれにくいと考えられます。また、介護についての知識や理解が不足している場合も、どのように関われば良いのか分からず、結果として無関心になってしまうことがあります。さらに、自分自身の生活上の問題、例えば仕事や経済的な困窮、あるいは病気などで手一杯の場合、介護まで気を配る余裕がないという状況も考えられます。しかし、無関心型だからといって、必ずしも悪意を持っているとは限りません。どのように介護に携われば良いのか分からず、途方に暮れて結果的に無関心になってしまう人もいるでしょう。周囲の人々が、介護についての正しい知識や適切な関わり方を教えたり、介護サービスの利用を促したり、経済的な支援を検討するなど、状況に合わせた具体的なサポートをすることが重要です。無関心は、適切な助言や支援によって変わることがあります。温かい目で見守り、手を差し伸べることが、結果的に介護が必要な人だけでなく、介護をする人の支えにも繋がるのです。