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知られざる岬角:体の要

『岬角』という言葉を聞いたことがありますか?おそらく、ほとんどの方が初めて耳にする言葉でしょう。あまり聞き慣れない言葉ですが、体の構造を理解する上で知っておくと役に立つ部分です。岬角とは、骨盤の奥深く、仙骨と第五腰椎の間に位置する、前方に突き出た骨の部位を指します。ちょうど、陸地が海に突き出た岬のような形をしていることから、この名前が付けられました。 私たちの体は、骨盤によって上半身と下半身が繋がっており、この骨盤は複数の骨が組み合わさってできています。その中で、背骨の土台となる仙骨と、腰椎の一番下の骨である第五腰椎の連結部分に、前方に向かって突き出た小さな突起があります。これが岬角です。普段の生活では意識することはありませんが、岬角は骨盤の入り口に位置し、まるで門番のように重要な役割を担っています。 具体的には、岬角は上半身の重さを支え、バランスを保つための支点としての役割を果たしています。また、骨盤内にある臓器を支える役割も担っており、出産時には赤ちゃんの頭が通過する際の目印にもなります。さらに、岬角の周辺には神経や血管が密集しており、これらの組織を保護する上でも重要な役割を果たしています。 このように、岬角は普段は意識されないものの、私たちの体の構造や機能を維持する上で欠かせない部分なのです。岬角の位置や役割を知ることで、体の仕組みへの理解がより深まることでしょう。