ホームヘルパー2級

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介護職

介護の入り口、初任者研修とは?

介護職員初任者研修は、これから介護の仕事に就こうとする人にとって、最初に受けることが推奨されている研修です。以前は「家庭奉仕員2級」と呼ばれていましたが、2013年の制度改正に伴い、現在の名称に変わりました。この変更の目的は、より専門的な知識と技術を持った介護職員を育てることにあります。 この研修は、厚生労働省によって認められたもので、介護の仕事をする上で基本となる知識や技術を体系的に学ぶことができます。研修内容は、教室で行われる講義だけでなく、実際に体を動かす実技練習も含まれています。そのため、現場ですぐに役立つ実践的な技術を身につけることができます。 実技練習では、食事の世話、入浴の世話、トイレの世話といった、日常生活を支えるために必要な技術を学びます。また、認知症の方への接し方も学ぶことができます。認知症の方は、周りの状況が分からなくなったり、記憶が曖昧になったりすることがあります。そのため、適切な対応をすることが重要です。 さらに、介護の倫理や安全衛生に関する知識も学びます。倫理とは、人としてどうあるべきかという道徳的な考え方のことです。介護の仕事では、利用者の方の人格を尊重し、プライバシーを守ることが大切です。安全衛生とは、利用者の方と職員の安全を守るための知識のことです。感染症の予防や事故の防止などについて学びます。これらの知識を身につけることで、利用者の方の尊厳を守り、安全に配慮した介護の仕事ができるようになります。 介護職員初任者研修は、約130時間のカリキュラムで構成されています。介護の仕事に興味のある方は、ぜひ受講を検討してみてください。