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臥位の種類と介護における活用

横になった状態のことを、医療や介護の現場では「臥位(がい)」と呼びます。普段何気なく横になっている状態を「臥位」と呼ぶことで、医療や介護の専門家の間で、体の状態をより正確に伝えることができるのです。 横になる姿勢は一つではありません。実は様々な種類の寝方があり、それぞれに名前が付けられています。この名前を使い分けることで、患者さんの状態をより詳しく共有し、適切な対応をすることが可能になります。 例えば、手術の後や検査の際に、「仰臥位(ぎょうがい)」や「腹臥位(ふくがい)」といった特定の臥位が指示されることがあります。これは、患者さんの安全を守り、処置を円滑に進めるために重要なことです。 また、介護の現場では、要介護者の体の状態に合わせた臥位の調整が欠かせません。床ずれ(とこずれ)は、同じ姿勢を長時間続けることで、体重で圧迫された皮膚の血行が悪くなり、皮膚が壊死してしまうことです。適切な臥位と体位変換を行うことで、床ずれの予防、呼吸を楽にする、体の痛みを和らげるなどの効果が期待できます。 このように臥位は、ただ横になっている状態を表す言葉ではなく、医療や介護において、患者さんの状態を的確に把握し、より良いケアを提供するために欠かせない大切な言葉なのです。